IOU/XRPLトークンとは
2022/03/21
今回は XRP Ledger で発行可能な IOU/XRPL トークンについての説明を行います。
まず始めに、XRPL での IOU と XRPL トークンは仕組みとしては同一のものです。
一般的にはトークンがどのように使用されるかにおいて使い分けされています。
IOU とは
IOU とは I owe you(あなたに借りがある)の頭文字から取ったもので、他者への負債を示すものです。
この仕組みは二者間の信頼の上で成り立ちます。
例えば、花子さんが発行した 1000 花子 JPY を太郎さんが持っている場合、花子さんは 1000 円を太郎さんから借り、その手形として 1000 花子 JPY を太郎さんに対して発行していることになります。
太郎さんが 1000 花子 JPY を花子さんに送り戻した場合、花子さんは 1000 円を太郎さんに返す必要があります。花子さんが返済できない場合は、デフォルトとなります。
この IOU は他者へ譲渡することもできます。
この仕組みを活かしたものとしてゲートウェイが存在します。
ゲートウェイはレジャー外で利用者から JPY や BTC 等の資産を預かり、その対価として XRPL 上で JPY や BTC 等の IOU を発行します。ゲートウェイが信頼できる限りXRPL 上の JPY(IOU)や BTC(IOU)はネイティブ資産としての JPY や BTC と同一の資産とみなすことが出来ます。
XRPL トークンとは
XRPL トークンは 2021 年夏頃から使われ始め、主に XRPL を活用したプロジェクトが発行するプロジェクトトークンのことを指します。
IOU の仕組みを使用し、作成されます。
発行アカウントのブラックホール化を行い追加のトークン発行を行えないようにしているものが多く存在します。
これらのトークンは特定の資産との交換を約束するものではなく、各プロジェクトでの利用を想定されたトークンであり、その価値は XRPL 上の分散取引所(DEX)や各取引所での多数による取引によって決められます。
IOU と XRPL トークンの違い
IOU と XRPL トークンは XRPL の仕組み上は同じものです。
一般的な使い分けでは、IOU は特定の資産との同量での交換を約束されたもの、XRPL トークンはユーザ間との取引によってのみ価格が決定するものと言えます。